老人の傷病

ある人とかある人口集団をとります。


仮りにある集団をとると、全部健康な時点のときもあります。


時間がたつにつれ、ある人たちは、何人か潜在的な傷病にかかるかも知れません。


とくに老人のばあいは、自分で気づかない傷病が多く、ヘルパーやデイサービスが見つけたり、検診で初めて発見という傷病にかかることも少なくありません。


1976年に厚生省祉会局老人保健課が行なった詳細な調査研究では、老人全体の約7割が、なんらかの病状を有していたという結果でした。


これらの傷病のうち、一部は時間が経つにつれ、老人本人が自覚するほどまで病状進行がみられ、そのうちあるものは治療、ということになります。


老人のかなりは、死という転帰も避けられません。


こういった病気、状態の進行度と時間とを軸にして、ニードを分類できます。

老人介護へのニーズ

ニードというのは、まず全体として住民や老人の健康はどうなっているかを認識するためのものです。


見方によって違うものではなく、誰が調べても同程度のもの、同様と把握さるべきもので、その点客観性をもつのが特色です。


これをめぐっていろんな議論があるので、定義づけるとつぎのようなことになるでしょう。


ニードとは、住民の健康もしくは傷病の状態で、なんらかのサービスを必要としている事象です。


ふつう老人のニード関連データは、地域では少ないようにうけとられています。


しかし、このように、既存のものだけでもずいぶんあり、自分たちの訪問や和談やデイサービスのデータを少し加工すれば、さらにいっそう、信頼性の高いものが得られるはずです。


福祉関係や民生委呉などからの情報も使えるし、数年前にくらべ、老人の保健ニードのデータは格段とふえたといえますが・・・


ただ地域では、とり方がまちまちなので、使いやすく、相互比較可能なように、事務職員らの協力をえて、系統的に整理することが必要でしょう。


ニードは、その把握や使い方に応じて違ってくるものです。


また、実際の測定ということになると、どういう測定を、どういう状態にたいしてとるのが可能か、という問題がでてきます。


簡単なニード、明らかなニード、発見可能なニードからとっていくのがいいでしょう。

複雑化するニード

新しいことを思いついても、同時に、それをやるには、「あれもダメ」「これも不十分」ということを先に考え、計画化すること自体をやめることが多いですね。


いうなれば、計画化というのは、そういうあきらめ主義もしくはマンネリズムをやめることから始まるものです。


ニードというのは、ほぼつぎのことを指しています。


老人保健を例にすると、ひとつだけでなく、いろんな種類のニードがあります。


住民が求めていること(老人を地域として健康生活ができるようにする)・・・要求的ニード。


老人人ロ・・・デイサービスなどのサービス全体ニード。


ねたきり老人・・・特定ケア・予防必要ニード。


老人アル中患者・・・予防・リハビリ必要ニード。


家族から長期看護をうけてきたねたきり老人・・・家族からのニード。

地域のソーシャルワーカー

自分の訪問や老人の床ずれ手当てをどうこうすることよりも・・・


例えば、横浜市全体の床ずれ老人を看護婦と保健婦やソーシャルワーカーやデイサービスとで治癒させ無くしていく・・・


・・・という協同的な活動にとりこまれる手法や考え方です。


「計画化」には計画をたてる過程を意味することもあります。


いずれにしても、出来あがりそのものでなく、計画の考えをもつ行動、対策、事業あるいは運動、計画にもっていこうとする努力や、一つひとつのステップの全体を表現するものです。


「計画化」に必要な要件は、「計画」で示した事項でおおむねカバーされています。


やはり目標をもつことで、それを、だれが、だれにたいして、いつまでに達成、実施するかが肝心です。


私たちは日常、その日やその月の仕事に追いまくられどおしで・・・


点検したり評価して、新たなU標をたてることを怠っています。

計画的に考えて

計画そのものは、このように、ある期間、ある時点に向かっての努力を文章や数字、項目にて表現したものです。


計画化のほうは、そういう計画をたてようとする努力を意味しています。


予算立案や事業決定、組繊づくりにも、計画化という一種の対応のしかたが入りこみます。


反対語として「非計画化」というのはないですが、わかりやすくいえば、「常とう化」「成り行き任せし「出たとこ勝負」が計画化の反対語です。


その場しのぎや「長いものにまかれろ」式も計画と対立する力式です。


したがって、計画化はいろんな部面に入ってきます。


日常業務の計画化もあれば、保健所事業の計画化、従来からの活動の計画化、計画的配分も含まれます。


計画的な目や考えで行動するといってもいいかも知れないものです。

あるねたきり老人訪問看護事業

とある保健所をベースにしたねたきり老人訪問看護事業は、対策に近いものですが・・・


広義に解釈すれば、福祉と保健と合体して、その二ードを把握し、活動目標を設定した点で、総合的かつ長期的な面をもつものでした。


東京都東村山市の老人保健事業も、とくに「計画」という表現を使った指針は出していないのですが・・・


専門計画委員会から助言やアイデア。


そして評価をうる仕組みをとっていることからいえば、やはり計画に近いものをもっているといえるでしょう。


とくにここでは、ニード把握と事業評価、活動目標をきっちりたてています。


わずか800人ほどの老人対象で、いまだ自治体責任によらない実験地ですから・・・


長期的目標設定は無理ですが、発展のなかではそういった面が強化できることが期待されているのです。

老人保健計画の実際

いま、日本には老人保健計画と厳密に銘うったものをもつ市町村はおそらくないと思われるけれども・・・


部分的なものを入れるといくつかの努力や試みがあります。


それはデイサービスであったり、ホームヘルパーであったりします。


目標をたて事業組織をくみ、総合的対応を記したものであればいくつかの実例があります。


岩手県沢内村の老人医療無料化もひとつの保健計画です。


老人の受診を容易にすることを目漂とした財政事業、病院活動、健康管理部の事業化で、自治体の首長による改革的な新規事業でした。


1.目的


2.事業内容


3.・・・・・


・・・というように系統だてられたものではないのですが、まったく自分たちの力による自主的な政策実施でした。


その成果や結果は毎年点検されて、つぎの年の事業継続につながり、今日に至っています。

地域老人保健計画について

こんにちは。


今日は、デイサービスのような地域老人保健計画について。


保健計画のもっとも重要な点は、住民の要望に正しく答える活動を組む、ということです。


場あたりでなく、自分たちの持ち分のところだけで要望に応じることでなく、長期的総合的に仕事を組み立てることです。


単なる人気とりや医療産業の市場拡大のためではなく、根拠ある裏づけで、大多数と一人ひとりの健康を保持し高めるという目標を実現するためのものです。


したがって、保健計画というものは、もともと総合的にたてられるもので、個別的な対応なら「対策」というべきでしょう。


老人も、子どもも、妊産婦も、成人をも含めて構成してこそ、意義ある事業です。


もちろん、ここでいう保健計画には、健康増進から治療、リハビリテーション、社会復帰、生活意欲の向上までが含まれています。


ただその方向で論じていくと、膨大な言及が必要になってくるので、いまもっとも各方面からその総合的検討が急がれている老人に的をしぼることにしよう。


老人のばあいとくに予防と治療、社会復帰、そして生活援助が一体的になされる必要があります。

今後のコミュニティサービス

もっとも、コミュニティワーカーの仕事は、地域状況によって異なってよいものです。


行政のなかにくみ入れられると、型にはまってしまうおそれもあります。


運営はデイサービスのように半ば民間レベルで行なえるような配慮も必要でしょう。


さまざまの創意的実験的アプローチがなされるとよいですね。


今後のコミュニティサービスそのものが、タテ割りでなく、真に総合的な多角的なものにならねばなりません。


スタッフは大変ですが、老人と精神障害者とわけることができないのです。


身障者もアル中患者も手がけられるチームワークが求められます。


その核がコミュニティワーカーです。


チームワークを塞本としその運営に住民や家族、地元専門家を入れた新しい発想の活動が求められています。


これから低経済成長の下で高齢者社会をむかえ、大きな社会開発の課題を解決しながら地域福祉を実現するためには、地元でコミュニティワーカーを養成し、採用し、フル回転させていくことが最も有効です。

福祉に関わる人々

行政が責任をもって採用し、スタッフとして位置づける・・・。


このスタッフには、医学の基礎知識も必要です。


農内の保健・医療担当者とも連らくする役割をにないます。


月給は専門員(官)並みとします。


その費用は、公的に支弁するのが安定的でしょう。


所属は社協にすると定員法にふれず鰭犬現可能です。


この大学のマスターレベルの卒業者を、管内に二人はほしいですね。


後継者づくりのためにも複数がのぞましいからです。


そのもとに、二人ないし四人のアシスタントをつけます。


うち一人は地域からパートで採用します。


直替分でやることとあわせて組織化と連絡の仕事が重要ですが、そのためにも、ニードと直接に接しうる相談や訪問が不可欠です。